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2026/11/02/(月)

【浜松】スウェイバックとは?反り腰との違い・よくない理由・改善するといいこと|理学療法士が論文も交えて解説

カテゴリー: 姿勢改善ピラティス

スウェイバックって何?反り腰とは違うの?|浜松市の整体×マシンピラティス松華

「反り腰って言われて、腰を伸ばすストレッチをしているけど、あまり変わらない」
「太っているわけじゃないのに、下腹だけぽっこり出て見える」

セッションの最初に姿勢を見させていただくと、こうしたお悩みの方の中に、反り腰ではなく「スウェイバック」という立ち方になっている方がけっこういらっしゃいます。

見た目は反り腰とよく似ているのですが、体の中で起きていることは少し違います。違うということは、合う運動や意識するポイントも変わってくるということです。

今回は、理学療法士でピラティスインストラクターの高柳が、スウェイバックとは何か、何がよくないのか、改善するとどんな良いことがあるのかを、研究(論文)も交えながらお伝えしていきます。

この記事のポイント

  • スウェイバックは「骨盤が前にすべり出て、上半身が後ろに倒れた」立ち方。反り腰とは別のタイプです
  • 体の奥で姿勢を支える筋肉がお休みしやすく、そのぶん首・胸・腰の一部・股関節に負担が集まりやすくなります
  • 「真ん中の姿勢」を取り戻すと、奥の筋肉が働きやすくなることが研究でも示されています
  • ピラティスで姿勢の一部が変わったという研究もあります。ただし万能ではないので、順番が大切です

スウェイバックとは?

スウェイバック(sway-back)は、横から見たときに骨盤が前にすべり出て、胸から上が後ろに倒れている立ち方のことです。

洗濯竿にたとえると、真ん中がたわんで前に出ているような状態。骨盤が前に出たぶん、上半身を後ろに倒してバランスを取っているんですね。

もう少しくわしく言うと、こんな特徴があります。

スウェイバックによく見られる特徴

  • 骨盤が、くるぶしの真上より前に出ている
  • 胸から上が後ろに倒れ、そのぶん頭(あご)が前に出やすい
  • 股関節は前に押し出され、膝は後ろに押し込むように伸びきりやすい
  • 背中の上のほうは丸く、腰の下のほうだけが反っている

この立ち方の特徴は、筋肉をあまり使わずに、関節や靭帯に「もたれて」立てること。つまり、本人にとってはとっても楽な立ち方なんです。だからこそ、気づかないうちに習慣になってしまいます。

① 横から見た姿勢のくずれは、大きく4つのタイプに分けられる(2018年)

ポーランドの研究チームが、横から見た姿勢のくずれを「前弯(反り腰)型」「後弯(猫背)型」「平背(フラットバック)型」「スウェイバック型」の4つに整理しています。スウェイバックは骨盤が前に移動し、上半身がその後ろにある姿勢で、骨盤の傾きは普通かやや少なめ、股関節は伸びた状態になるとまとめられています。

出典:Czaprowski D, et al. Scoliosis Spinal Disord. 2018;13:6.

反り腰とスウェイバックは何が違うの?

一番の違いは骨盤の向きと位置です。

反り腰は、骨盤が前に傾き(前傾)、腰が強く反っている状態。お尻が後ろに突き出るような形になります。

スウェイバックは、骨盤の傾きはむしろ普通か少なめで、骨盤そのものが前に移動している状態。お尻は突き出るどころか、平たく見えることが多いです。

真ん中の姿勢・反り腰・スウェイバックの違いを横から比べた図
真ん中の姿勢・反り腰・スウェイバックの違い(横から見たところ)

どちらも「お腹が前に出て見える」ので、ご自分では反り腰だと思っている方が多いです。

ここが大事なところで、反り腰向けの「腰を丸める」「骨盤を後ろに倒す」ような意識をスウェイバックの方がやると、もともと少なめの骨盤の傾きがさらに減って、かえって真ん中から遠ざかってしまうこともあります。「頑張っているのに変わらない」の正体が、ここにあることもあるんです。

ちなみに、きれいにどちらか一方に分かれるとは限りません。「上は猫背、下はスウェイ気味」のように重なっている方もいます。なので松華では、決めつけずに、立った姿勢と動きの両方を見て確かめるようにしています。

スウェイバックかも?簡単なセルフチェック

自分の姿勢は、自分ではなかなか見えません。プロの僕でも自分の体は見えないので、ご家族に横から全身の写真を撮ってもらうのが一番わかりやすいです。

スウェイバックかもしれない方のセルフチェック5項目
スマホで横から撮ってもらうと、自分の立ち方がよくわかります

耳・肩・股関節の横・くるぶしが、縦にほぼ一直線に並んでいれば「真ん中の姿勢」に近いです。骨盤のあたりだけ線より前に出ていたら、スウェイバックの傾向があるかもしれません。

ただ、当てはまったから必ずスウェイバック、というわけではありません。写真の撮り方やその日の立ち方でも変わりますので、気になる方は一度見せてくださいね。

スウェイバックの何がよくないの?

「楽に立てているなら、別にいいのでは?」と思いますよね。

楽なのは、筋肉の代わりに関節や靭帯が支えてくれているから。その状態が毎日、何時間も続くと、こんなことが起きやすくなります。

スウェイバックでお休みしがちな筋肉とがんばりすぎる筋肉の図
スウェイバックでは「お休みしがちな筋肉」と「がんばりすぎる筋肉」に分かれやすくなります

1体の奥で姿勢を支える筋肉がお休みしてしまう

お腹の奥の筋肉や腰の奥の筋肉は、本来、背骨を内側から支えてくれる大事な筋肉です。スウェイバックのような「もたれる立ち方」では、この筋肉たちの出番が減ってしまうことがわかっています。

② 「もたれて立つ」と、お腹と腰の奥の筋肉が働きにくくなる(2002年)

腰痛のない20人の方で、背筋を伸ばした立ち方とスウェイの立ち方を比べた研究です。スウェイの立ち方では、お腹の奥の筋肉(内腹斜筋)や腰の奥の筋肉(多裂筋)の働きがはっきり下がり、反対にお腹の表面の筋肉(腹直筋)の働きは上がっていました。研究チームは、体をまっすぐ整えて立つときに、こうした奥の筋肉が働いていると結論づけています。

出典:O’Sullivan PB, et al. Spine. 2002;27(11):1238-1244.

2首・肩・胸の前が頑張りすぎてしまう

上半身が後ろに倒れると、頭が前に出やすくなります。頭の重さは5kgほど。その重さを首や肩の筋肉が支え続けることになるので、首・肩のこりにつながりやすくなります。肩こりで来られる方の中にも、実は足もとの立ち方から見直したほうがいい方がいらっしゃいます。

3腰の下のほうと股関節に負担が集まりやすい

スウェイバックでは、上半身の重さがかかる線が、腰の骨や股関節の後ろ側を通りやすくなります。そうすると、腰の下のほうと股関節の前側に、反らす方向の負担がかかり続けやすいと言われています。①の研究でも、腰と股関節への負担の偏りが指摘されています。

4下腹ぽっこり・お尻が平たく見える

お腹の奥の筋肉やお尻の筋肉がお休みしがちになるので、見た目にも出やすいです。体重は変わっていないのに「下腹だけ出る」「お尻が下がった気がする」という方は、脂肪よりも立ち方の影響が大きいこともあります。

では、姿勢と腰の痛みの関係はどうなのでしょうか。

③ 「真ん中」から外れた立ち方の子どもは、腰痛を持っている割合が高めだった(2008年)

オーストラリアの766人の10代を対象に、横から撮った写真で立ち姿勢をタイプ分けし、腰痛との関係を調べた研究です。真ん中(ニュートラル)から外れた姿勢のグループは、真ん中の姿勢のグループに比べて、どの腰痛の項目でも腰痛がある割合が高めで、15の分析のうち7つで統計的にはっきりした差が出ました。

出典:Smith A, O’Sullivan P, Straker L. Spine. 2008;33(19):2101-2107.

ただし、ここは正直にお伝えしておきたいのですが、姿勢だけで痛みが決まるわけではありません。同じ姿勢でも痛くない方はたくさんいますし、仕事・靴・睡眠・ストレスなど、いろいろなことが重なって不調になります。スウェイバックは「悪者」というより、負担が偏りやすい「一つの原因」くらいに考えてもらえたらと思います。

スウェイバックを改善すると、何がいいの?

真ん中の姿勢に近づくと、体の中ではこんな変化が期待できます。

真ん中の姿勢に近づくと期待できること

  • お腹や腰の奥の筋肉が働きやすくなり、立つ・歩くが「もたれる」から「支える」に変わっていく
  • 首・肩・腰の下のほうに集まっていた負担が分散され、長く立つ・歩くのがラクになっていく
  • お腹まわりやお尻のラインがすっきり見えやすくなる
  • 「いい姿勢を頑張って保つ」のではなく、自然に真ん中に戻れる体になっていく

②の研究のチームも、奥の筋肉を働かせるために姿勢を整え直す練習が大切だと述べています。では、ピラティスで姿勢は変わるのでしょうか。研究を3つご紹介します。

④ 週2回・6か月のピラティスで、頭と骨盤の位置に変化(2013年)

成人女性74人を、ピラティスのマットクラス(週2回・60分)を6か月続けるグループと、運動をしないグループに分けて比べた研究です。ピラティスのグループでは、横から見た頭と骨盤の位置、正面から見た肩の位置が改善しました。一方で、背骨や骨盤の左右のずれには変化が見られませんでした。

出典:Cruz-Ferreira A, et al. Women Health. 2013;53(6):597-611.

⑤ 12週間のピラティスで、背中の丸まりが減り、お腹の力が向上(2010年)

週2回・1時間のピラティスを12週間続けたグループでは、座ったときの背中の丸まりが減り、お腹の筋力が高まりました。腕を上げる動作のときも、腰で反ってごまかす動きが減り、体幹が安定していたと報告されています。

出典:Emery K, et al. Clin Biomech. 2010;25(2):124-130.

⑥ 慢性の腰痛には、短期的に痛みと動きやすさが改善(2014年)

14の研究をまとめたレビューでは、ピラティスは通常のケアや一般的な運動と比べて、4〜15週の時点で痛みと日常の動きやすさが改善していました。ただし24週の時点では差がなく、マッサージやほかの運動と比べると同じくらい、という結果でした。

出典:Wells C, et al. PLoS One. 2014;9(7):e100402.

こうして見ると、ピラティスは姿勢づくりに役立つ運動の一つですが、何でも一気に変わる魔法ではないことも分かります。やめてしまうと元に戻りやすいので、日常の立ち方まで変わるところを目指すのが大事だと考えています。

松華では、こんな順番で進めていきます

スウェイバックの方に「いい姿勢を意識してください」とだけお伝えしても、なかなか変わりません。癖は「やめよう」と頑張って直すものではなく、体が変われば自然にやめられるものだと思っています。

1まず、今の姿勢を一緒に確かめる

立ったときにかかと側・つま先側のどちらに体重が乗っているか、骨盤がどこにあるかを、ご自身にも感じてもらいながら確認します。正面と横の写真を撮り、最後にもう一度撮って見比べます。

2整える(真ん中を取れる状態にする)

縮こまっている首・胸の前や太ももの裏をゆるめ、まずは真ん中の姿勢を取れる状態にします。整っていないまま鍛えると、無理な力が入ってしまうからです。

3感じる・使う

マシンのバネに支えてもらいながら、足裏→内もも→お腹とつながる感覚や、お尻で支える感覚を引き出していきます。意識するのは一度に一つだけ。今日感じられなくても大丈夫です。

4日常の立ち方につなげる

ご自宅でやることは欲張らず、絞ってお伝えします。「さっきの自分より、少し楽に立てる」を積み重ねて、普段の立ち方そのものが変わっていくことを目指します。

「筋力がないから」と諦める方も多いのですが、多くの場合は筋肉がないのではなく、使えていないだけです。使えるようになれば、体はちゃんと応えてくれます。

よくあるご質問

Q.自分で気をつけられることはありますか?

A.立っているとき、膝をピンと後ろに押し込まず、軽くゆるめて自分で支えている状態を意識してみてください。体重がかかとだけに乗っていないかも、ときどき感じてみると良いと思います。ただ、意識を増やしすぎると続かないので、まずは一つだけで大丈夫です。

Q.反り腰のストレッチは、やめたほうがいいですか?

A.一概には言えません。反り腰とスウェイバックが重なっている方もいますし、その方の体によって合う・合わないが変わります。今やっているものがあれば、一度見せていただければ一緒に確認します。

Q.どのくらい通えば変わりますか?

A.最初の数週間は間隔を詰めて通うと、体が動きを覚えやすいと感じる方が多いです。初回に撮る写真で、その日の変化も一緒に確認していきます。

まとめ

スウェイバックは、骨盤が前にすべり出て、上半身が後ろに倒れた立ち方です。楽に立てる反面、体の奥で姿勢を支える筋肉がお休みしやすく、首・肩・腰・股関節に負担が偏りやすくなります。

反り腰と似ているけれど、合う対策は同じとは限りません。だからこそ、まずは今の体がどうなっているかを知ることが、とっても大事です。

「私、もしかしてスウェイバックかも?」と思ったら、お気軽にご相談くださいね。

  • 痛みが強く、原因がまだ整理されていないとき(先に医療機関へのご相談が必要な場合もあります)
  • 関節がうまく動かないまま、お腹だけを固めようとしているとき
  • 「1回やればすぐに変わる」と考えているとき

こうした状態のままピラティスを始めると、頑張っているのに、かえって別の場所に無理がかかってしまうことがあります。まずは体の状態を確かめて、「今は整える時期なのか、鍛える時期なのか」を見極めることを大切にしています。

そのうえで、「今のあなたの体に必要だ」と思えたときには、全力でお勧めします!!

松華のピラティスが大切にしていること

STEP 1体の状態を知る

問診と、立ち方・重心・動き方のチェックで、どこが頑張りすぎていて、どこが使えていないのかを一緒に確認します。

STEP 2整える

必要に応じて整体で体をゆるめ、動きやすい状態をつくります。

STEP 3動きを覚える

マシンピラティスで、良い体の使い方を動きの中で覚えていきます。ご自宅でできることも、欲張らず1つに絞ってお伝えしています。

理学療法士として17年間、体の動きを見てきた経験をもとに、その場であなたに合う動きを選んでいきます。決まったメニューをこなすのではなく、「さっきの自分より、少し動きやすい」を一緒に積み重ねていくのが松華のピラティスです。

よくある質問

Q.体がとても硬いのですが、大丈夫ですか?

A.大丈夫です。硬さに合わせて、マシンの負荷や動く範囲を調整します。今できる範囲から、少しずつ動ける幅を広げていきましょう。

Q.どのくらいのペースで通えばいいですか?

A.最初の数週間は週2回ほどで間隔を詰めると、体が動きを覚えやすいと感じる方が多いです。もちろん、ご都合に合わせて無理のないペースを一緒に考えます。

Q.ほかの運動と一緒にやってもいいですか?

A.ぜひ一緒に続けてください。ピラティスだけで全部をまかなうより、ウォーキングや筋トレ、好きなスポーツと組み合わせるのがおすすめです。

まとめ

ピラティスは、運動が苦手な方、体が硬い方、自己流で行き詰まっている方、長く動ける体でいたい方に、とても合いやすい運動です。

一方で、ピラティスですべてが解決するわけではありません。研究でも「良い運動の一つ」と言われているからこそ、今のあなたの体に合うかどうかを、最初に一緒に確かめることを大切にしています。

「私にも合うのかな?」と思ったら、まずはお気軽にご相談くださいね。

まずは体の状態を、一緒に確かめてみませんか?

理学療法士が、今の体の状態と、ピラティスが合うかどうかを丁寧に確認します。
運動が苦手な方も、安心してお越しください。

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この記事を書いた人

高柳 勝之(整体×ピラティス 松華 -SYOUKA-)

理学療法士歴17年(整形外科13年)/ピラティス歴9年/PHIピラティス コンプリヘンシブインストラクター。整形外科で「症状が戻ってしまう」ことに悩んだ経験からピラティスと出会い、体の仕組みに合わせたオーダーメイドのピラティスをお伝えしています。

参考文献

  1. Czaprowski D, Stoliński Ł, Tyrakowski M, Kozinoga M, Kotwicki T. Non-structural misalignments of body posture in the sagittal plane. Scoliosis Spinal Disord. 2018;13:6.
  2. O’Sullivan PB, Grahamslaw KM, Kendell M, Lapenskie SC, Möller NE, Richards KV. The effect of different standing and sitting postures on trunk muscle activity in a pain-free population. Spine. 2002;27(11):1238-1244.
  3. Smith A, O’Sullivan P, Straker L. Classification of sagittal thoraco-lumbo-pelvic alignment of the adolescent spine in standing and its relationship to low back pain. Spine. 2008;33(19):2101-2107.
  4. Cruz-Ferreira A, Fernandes J, Kuo YL, et al. Does pilates-based exercise improve postural alignment in adult women? Women Health. 2013;53(6):597-611.
  5. Emery K, De Serres SJ, McMillan A, Côté JN. The effects of a Pilates training program on arm-trunk posture and movement. Clin Biomech. 2010;25(2):124-130.
  6. Wells C, Kolt GS, Marshall P, Hill B, Bialocerkowski A. The effectiveness of Pilates exercise in people with chronic low back pain: a systematic review. PLoS One. 2014;9(7):e100402.
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2026/10/31/(土)

【浜松・ピラティス改善事例】腰のヘルニアの再発が心配だった30代の保育士ママ

カテゴリー: ピラティス不調や痛み

腰のヘルニアを経験し、再発しないようにメンテナンスとしてピラティスに通っている30代のお母さんの事例です。お仕事は保育士さんで、抱っこの多い毎日を送っています。

この事例のポイント

  • 痛みが落ち着いている時期にこそ、再発しにくい体の使い方を身につける
  • 太ももの前で頑張るクセを、お腹で支える形に変えていった
  • 仕事の抱っこが楽になるよう、腕と体幹のつながりも練習

ご相談の内容

腰のヘルニアの再発が心配なこと、太ももの前の張りが気になること、そしてお仕事で小さな子を抱っこすることが多く、腕が疲れやすいことがお悩みでした。

体の状態と、原因の見立て

拝見すると、お腹がうまく使えず、太ももの前の筋肉でかばっている状態でした。これが骨盤の傾きや、腰への負担にも関わっていると考えました。

お腹が働かないまま運動を頑張ると、太ももの前ばかり使って、そこがさらに張ってしまいます。せっかく頑張っているのに、かえってつらくなるのはもったいないですよね。

行ったこと

ピラティスの基本の姿勢「テーブルトップ」(膝と股関節を90度に曲げて、足を浮かせる姿勢)で、お腹の力で足を支える練習から始めました。最初は太ももの前に力が入りやすく、苦戦されていました。

マシンの上でテーブルトップの姿勢を練習する様子

お腹の力で足を支える「テーブルトップ」の練習

マシンのバネを使いながら、「どこで踏ん張るか」「どの方向へ押すか」「太ももの前に頼っていないか」を一つずつ確認して進めました。最後は、腕を動かすときにお腹を一緒に働かせる練習。腕の力だけでは動かしにくいエクササイズで、お腹がしっかり働くと動かせるようになります。

マシンピラティスで体の使い方を練習する様子

腕と体幹を一緒に働かせる練習

動画で見る、実際のセッションの様子

ここからは、実際のセッションの一部を動画でご紹介します。どんな順番で、どんなところを確認しながら進めているのか、雰囲気を感じていただけたらうれしいです(音声が出ます)。

① 肩をすくめずに、お腹に力を入れる準備

ベッドに仰向けになり、お腹に力が入る感覚を確かめるところから始めます。手の置き場所はどこでも大丈夫。大事なのは肩が内側に巻き込まないことです。見た目はほんの少しの動きですが、お腹の奥がじんわり働いてきます。

この練習で目指すこと 肩や腕に頼らず、お腹で体を支える感覚をつかむこと。ここがすべての練習の土台になり、抱っこで肩や腕ばかりが疲れる状態から抜け出す第一歩になります。

② 足の位置と、膝の向きを整える

マシンの上で仰向けになり、膝の向きや足の位置を高柳が手で確認しながら整えます。「どっちの足に力が入っているか」「太ももの前で頑張っていないか」を、ご本人にも感じてもらいながら進めました。位置が決まったら、その場所でかかとをつけます。

この練習で目指すこと 太ももの前の張りにつながっていた「前もも頼み」のクセに、自分で気づけるようになること。気づけると、日常の中でも自分で修正できるようになります。

③ みぞおちを下げたまま、お尻を持ち上げる

ゆっくりお尻を持ち上げ、膝を開いて、閉じる。ポイントはみぞおちを下げたまま行うことです。腰を反らして持ち上げるのではなく、お腹とお尻で体を支えます。下ろすときも、お尻を下に向けて下ろしていくイメージ。マシンがあまり揺れていないのは、しっかり押せているサインです。

この練習で目指すこと 腰だけに負担を集めず、お腹とお尻で体を支える形を覚えること。しゃがむ・立ち上がるといった、子どもを抱き上げる動作の土台になります。

④ 前かがみの姿勢を、足とお尻で支える

マシンの上に立ち、前かがみになって手をバーに置きます。そこから、お尻を後ろに引きながら足でマシンに乗っていく練習です。つい手で押したくなりますが、足がしっかり使えていれば手はそえるだけで動かせます。

この練習で目指すこと 床の子どもを抱き上げる、低い机に合わせてかがむなど、保育の現場で多い前かがみの姿勢を、腰ではなく足とお尻で支えられるようにすること。

⑤ 腕と体幹を一緒に働かせる

ボックスに座り、ストラップを持った腕を前へ、遠くに伸ばしていきます。腕の力だけではなかなか動かせませんが、お腹が一緒に働くと、腕が軽く上がるようになります。変なところに力が入っていないかも、一回ずつ確認しています。

この練習で目指すこと 腕だけで抱っこをしない体の使い方を身につけること。体幹と腕がつながると、抱っこのときの腕の疲れ方が変わってきます。

どれも地味に見える練習ですが、ひとつひとつが「お腹で支える」「前ももに頼らない」「腕だけで頑張らない」という、この方の目標につながっています。動画の内容は、この方の体の状態に合わせて選んだものです。同じようにお悩みの方には、まず体の状態を確かめてから、あなたに合う練習をご提案します。

痛くないときにやっておくこと

痛みがあるときだけでなく、痛みが出ていないときにこそ、やっておいた方が良いことはたくさんあります。子育てやお仕事で忙しいと、体を酷使して、やってはいけない体の使い方も自然としてしまうものです。そこを対策まで身につけておくことが、再発しにくい体づくりにつながると考えています。

高柳からひとこと

理屈がわかれば、対策もわかります。お母さんには休みがないし、子どもはおかまいなしに飛びついてきますよね。だからこそ、あなたに合う対策で、実る努力を続けていきましょう。

同じようなお悩みはありませんか?

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2026/10/31/(土)

【浜松・ピラティス改善事例】全身の痛みに悩んでいた3人の子育て中の30代ママ

カテゴリー: ピラティス不調や痛み

「全身が痛くてボロボロ…。でも、せっかくやるなら結婚前の体にも近づきたい」

3人のお子さんを育てている30代のお母さんが、そんな思いで松華に来てくださいました。今回は、その方の事例をご紹介します。

この事例のポイント

  • 抱っこや家事で、全身のつらさと体の硬さに悩んでいた
  • お尻の大きな筋肉を使う練習を中心に、整体×マシンピラティスで進めた
  • 運動の時間が「自分のための時間」にもなった

ご相談の内容

毎日の抱っこや前かがみの家事で、首・肩・腰と、全身がつらい状態でした。もともと体が硬いことも、長年の悩みだったそうです。

「痛みを取りたい。でも、せっかく体を動かすなら、結婚前のスタイルにも近づけたい」というご希望でした。

体の状態と、原因の見立て

拝見すると、抱っこや家事の姿勢が続くなかで、お尻の大きな筋肉が休んでしまい、腰や太ももの前が代わりに頑張っている状態でした。

体が硬いのも、ただ筋肉が縮んでいるだけではなく、使えていない場所をかばって固まっている面がありました。

行ったこと

まず整体で全身をゆるめて、動きやすい状態をつくりました。そのうえでマシンピラティスで、お尻の奥の筋肉を使いながら、股関節から動く感覚を身につけていきました。

マシンが体を支えてくれるので、体が硬い方でも無理な姿勢になりにくく、「どこを使えばいいか」を感じやすいのが良いところです。

動画で見る、実際のセッションの様子

実際のセッションの一部を、動画でご紹介します。体が硬いことが悩みだった方でも、マシンに支えてもらいながらこんなふうに動けます(音声が出ます)。

① 背すじを保ったまま、体をひねる

足を前に伸ばして座り、バーを持って上半身をひねる練習です。ポイントは後ろに寄りかからず、自分の力で背すじを保ったままひねること。高柳が後ろから骨盤の位置を確かめながら、「そこからひねる」と声をかけて進めています。

この練習で目指すこと
抱っこや前かがみの家事で固まりやすい背中を、ひねる方向にも動かせるようにすること。腰だけでひねらず背中全体で動けると、振り返る・子どもを抱き上げるといった動きで、腰に負担が集まりにくくなります。

② 股関節から、足で大きな円を描く

仰向けになって両足をストラップにかけ、「上げて、下ろして、広げて」と足で円を描きます。慣れてきたら逆回しも。マシンのバネが足の重さを支えてくれるので、体が硬い方でも股関節から大きく動かす感覚をつかみやすい練習です。

この練習で目指すこと
お尻の奥の筋肉を使って、股関節から足を動かせるようになること。腰や太ももの前が代わりに頑張るクセが減ると、このあと写真でご紹介する後ろ姿や前屈の変化にもつながっていきます。

どちらも、この方の体の状態に合わせて選んだ練習です。同じようにお悩みの方には、まず今の体の状態を確かめてから、あなたに合う練習をご提案します。

写真で見る変化

ピラティス前後の後ろ姿の比較(30代女性)

後ろ姿の比較。お尻の一番下の位置に注目してみてください(左:before/右:after)

ピラティス前後の前屈の比較(30代女性)

前屈の比較。体が硬いことが悩みでしたが、前屈もしやすくなってきました(左:before/右:after)

その後の様子

お客様の感想

ピラティスのあとは、なんとも言えない疲労感はあるけど、体が軽い!という感覚がクセになります。運動している間は自分のことに集中できて、家のことも忘れられるので、気分転換にもなっています。

高柳からひとこと

お母さんの体には、お休みがありません。体がつらいと、つい子どもにも当たりやすくなってしまいますよね。子どもも大事だけど、自分の体も大事。自分の体を大切にする時間は、結果的に家族のためにもなると思っています。

同じようなお悩みはありませんか?

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【浜松・ピラティス改善事例】首の不調でバレーを止められていた50代女性が復帰するまで

カテゴリー: ピラティス不調や痛み

首のヘルニアと言われ、上を向くことも、大好きなママさんバレーも医師から止められていた50代の女性。その方がバレーに戻るまでのお話です。

この事例のポイント

  • 上を向くと首が痛み、気分も悪くなる状態だった
  • 整体で首を整えてから、ピラティスで再発しにくい体づくりへ
  • 医師の許可も出て、ママさんバレーに復帰

ご相談の内容

上を向くと首が痛くなり、気持ちも悪くなってしまう。医師からは、バレーはもちろん、上を向くことも止められていて、どうしたらいいかわからず困っていたそうです。

知り合いの方が松華に通っていたことがきっかけで、来てくださいました。

体の状態と、原因の見立て

上を向くとき、本来は首だけでなく、胸のあたりの背骨も一緒に動きます。この方は胸の背骨が動きにくく、首だけで反ろうとしていたため、首に負担が集まっていました。

行ったこと

まずは整体で首まわりを整えたところ、首の調子は比較的早く落ち着いてきました。そこからは、バレーをしても戻りにくい体を目指して、ピラティスに取り組んでいただきました。

肩甲骨や背骨の動きを出しながら、その動きを保つためのお腹の力や体幹の使い方を練習しました。見えないくらいの小さな動きも大切なので、細かいところまでこだわって進めました。

その後の様子

医師の許可も出て、無事にママさんバレーに復帰。今も問題なくプレーを続けられているそうです。

お客様の声(動画)

高柳からひとこと

「何も気にせずバレーができるのが嬉しい」と喜んでいる姿を見ると、自分のことのように嬉しくなります。この仕事の一番のやりがいだと感じます。ご紹介もたくさんいただいて、毎回プレッシャーもありますが、良い方のまわりには良い方がいるんだなと、ありがたく思っています。

同じようなお悩みはありませんか?

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2026/10/25/(日)

【浜松】ピラティスはこんな人におすすめ|理学療法士が研究も交えて正直に解説

カテゴリー: ピラティス

「ピラティスって、私にもできるのかな?」 「流行っているけど、本当に自分に合うの?」

そんなふうに迷っている方に向けて、理学療法士でピラティスインストラクターの高柳が、「ピラティスはこんな方におすすめです」というお話をまとめました。

先に結論をお伝えすると、ピラティスは合う方には、とても合う運動です。 ただし、誰にでも万能な運動ではありません。研究でわかっていることも交えながら、正直にお伝えしていきますね。

この記事のポイント

  • ピラティスは「体の真ん中を整えながら動く」運動で、運動が苦手な方や体が硬い方でも始めやすい
  • 研究では、60歳以上の方のバランスや転びにくさに良い変化が報告されている一方、「ほかの運動より特別に優れている」とまでは言えないという結論もある
  • だから松華では、誰にでも勧めるのではなく、体の状態を確かめてから合う方にお勧めしています

そもそもピラティスってどんな運動?

ピラティスは、ジョセフ・ピラティスさんが考えた運動で、もともとはケガをした人の回復を助けるために組み立てられたと言われています。

特徴は、呼吸に合わせて、背骨や骨盤を一つずつ丁寧に動かしていくこと。筋肉を大きくするというより、体の奥の筋肉をうまく使い、楽に動ける体の使い方を覚えていく運動です。

松華で行うマシンピラティスは、バネのついた専用のマシンが体を支えてくれます。弱いところは助けてもらい、使えていないところは引き出してもらえるので、初めての方でも正しい動きを感じやすいのが良いところです。

ピラティスはこんな方におすすめです

1運動が苦手で、何から始めればいいか分からない方

きつい筋トレや激しい運動は続かない…という方こそ、ピラティスは入り口になりやすいです。最初は呼吸や小さな動きから始めるので、「えっ、これだけでいいの?」と驚かれる方も多いんです。

2体が硬い・体力に自信がない方

「体が硬いからできない」と心配される方が多いのですが、硬いからこそ、今の体に合わせて少しずつ動ける幅を広げていくのがピラティスです。マシンが支えてくれるので、無理な姿勢になりにくいのも安心なところです。

3ストレッチや筋トレを自己流で続けても、しっくりこない方

頑張っているのに変わらないのは、頑張りが足りないのではなく、使いたい場所が使えていないだけのことが多いです。自分のクセに気づくところから始めると、同じ努力でも感じ方が変わってきます。

4猫背や反り腰など、姿勢が気になっている方

姿勢は「気をつけ」で胸を張るだけだと、すぐに疲れて戻ってしまいます。ピラティスでは、体の真ん中に戻れる感覚をつくってから動くので、楽に保てる姿勢を目指しやすくなります。

5年齢を重ねても、長く動ける体でいたい方

筋力の強さに頼る運動ではないので、年齢に関係なく続けやすいのもピラティスの魅力です。5年後、10年後も好きなことを楽しめる体づくりの一つとして選ばれる方が増えています。

6ゴルフ・テニス・ランニングなど、好きなスポーツを続けたい方

ピラティスは、ほかの運動の「土台」を整える役割にも向いています。松華では、ピラティスだけで完結させず、好きな運動と組み合わせることをお勧めしています。

研究ではどう言われている?(論文・エビデンス)

「ピラティスって本当にいいの?」という疑問に、研究ではどんな答えが出ているのかも見ておきましょう。ここでは、たくさんの研究をまとめて分析した報告を2つご紹介します。

① 60歳以上の方を対象にした39の研究のまとめ(2021年)

バランス・筋力・体のやわらかさ・日常の動きやすさに良い変化が見られ、転びやすさについても大きな差が出たと報告されています。ただし、研究の質を考えると、結論の確かさは「低い〜中くらい」とされています。

出典:Fernández-Rodríguez R, et al. Physiotherapy. 2021;112:163-177.

② 腰の痛みについての10の研究のまとめ(2015年・コクラン)

何もしない(または最小限のことだけ行う)場合と比べると、短い期間〜中くらいの期間で、痛みや日常生活の困りごとが軽くなったと報告されています。一方で、ほかの運動と比べて特別に優れているとまでは言えない、という結論でした。

出典:Yamato TP, et al. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2015;(7):CD010265.

高柳はこう考えています

2つの報告から言えるのは、「ピラティスは良い運動の一つだけれど、魔法の運動ではない」ということだと思っています。 だからこそ大切なのは、「ピラティスかどうか」より、「今のあなたの体に合っているかどうか」なんです。

実は、ピラティスをお勧めしないこともあります

意外に思われるかもしれませんが、高柳は誰にでもピラティスを勧めているわけではありません。たとえば、こんなときです。

  • 痛みが強く、原因がまだ整理されていないとき(先に医療機関へのご相談が必要な場合もあります)
  • 関節がうまく動かないまま、お腹だけを固めようとしているとき
  • 「1回やればすぐに変わる」と考えているとき

こうした状態のままピラティスを始めると、頑張っているのに、かえって別の場所に無理がかかってしまうことがあります。まずは体の状態を確かめて、「今は整える時期なのか、鍛える時期なのか」を見極めることを大切にしています。

そのうえで、「今のあなたの体に必要だ」と思えたときには、全力でお勧めします!!

松華のピラティスが大切にしていること

STEP 1体の状態を知る

問診と、立ち方・重心・動き方のチェックで、どこが頑張りすぎていて、どこが使えていないのかを一緒に確認します。

STEP 2整える

必要に応じて整体で体をゆるめ、動きやすい状態をつくります。

STEP 3動きを覚える

マシンピラティスで、良い体の使い方を動きの中で覚えていきます。ご自宅でできることも、欲張らず1つに絞ってお伝えしています。

理学療法士として17年間、体の動きを見てきた経験をもとに、その場であなたに合う動きを選んでいきます。決まったメニューをこなすのではなく、「さっきの自分より、少し動きやすい」を一緒に積み重ねていくのが松華のピラティスです。

よくある質問

Q.体がとても硬いのですが、大丈夫ですか?

A.大丈夫です。硬さに合わせて、マシンの負荷や動く範囲を調整します。今できる範囲から、少しずつ動ける幅を広げていきましょう。

Q.どのくらいのペースで通えばいいですか?

A.最初の数週間は週2回ほどで間隔を詰めると、体が動きを覚えやすいと感じる方が多いです。もちろん、ご都合に合わせて無理のないペースを一緒に考えます。

Q.ほかの運動と一緒にやってもいいですか?

A.ぜひ一緒に続けてください。ピラティスだけで全部をまかなうより、ウォーキングや筋トレ、好きなスポーツと組み合わせるのがおすすめです。

まとめ

ピラティスは、運動が苦手な方、体が硬い方、自己流で行き詰まっている方、長く動ける体でいたい方に、とても合いやすい運動です。

一方で、ピラティスですべてが解決するわけではありません。研究でも「良い運動の一つ」と言われているからこそ、今のあなたの体に合うかどうかを、最初に一緒に確かめることを大切にしています。

「私にも合うのかな?」と思ったら、まずはお気軽にご相談くださいね。

まずは体の状態を、一緒に確かめてみませんか?

理学療法士が、今の体の状態と、ピラティスが合うかどうかを丁寧に確認します。 運動が苦手な方も、安心してお越しください。

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ご相談だけでもOK/お電話・お申し込みフォームからも受け付けています

この記事を書いた人

高柳 勝之(整体×ピラティス 松華 -SYOUKA-)

理学療法士歴17年(整形外科13年)/ピラティス歴9年/PHIピラティス コンプリヘンシブインストラクター。整形外科で「症状が戻ってしまう」ことに悩んだ経験からピラティスと出会い、体の仕組みに合わせたオーダーメイドのピラティスをお伝えしています。

参考文献

  1. Fernández-Rodríguez R, Álvarez-Bueno C, Ferri-Morales A, et al. Pilates improves physical performance and decreases risk of falls in older adults: a systematic review and meta-analysis. Physiotherapy. 2021;112:163-177.
  2. Yamato TP, Maher CG, Saragiotto BT, et al. Pilates for low back pain. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2015;(7):CD010265.
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2026/05/03/(日)

マッサージに行っても治らない「首肩コリ」と「不良姿勢」の真実。整体×ピラティスが根本改善の最短ルートである理由

カテゴリー: ピラティス不調や痛み

「デスクワークが続くと、首や肩がガチガチに固まって辛い」 「ふと鏡を見たとき、自分の猫背や巻き肩にハッとすることがある」 「マッサージでほぐしてもらっても、翌日にはもう首肩コリがぶり返している」

あなたは今、このようなお悩みを抱えていませんか?

長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作が当たり前となった現代、首や肩の慢性的な不調や、姿勢の崩れに悩む方は急増しています

最初は「ただの肩こり」と思って放置していても、次第に頭痛や腕の痺れ、さらには身体のバランスが崩れることで将来的な腰痛や坐骨神経痛といった別の疾患の引き金になることも少なくありません

「このガチガチな肩こりと悪い姿勢をなんとかしたい。でも、整体に行くべきか、運動を始めるべきか分からない」 そう迷われている方へ

最短かつ根本的に首肩コリや不良姿勢を改善し、不調を繰り返さない身体を手に入れるためには、「整体とピラティスを同時に行うこと」が最も合理的であり、医学的にも理にかなったアプローチです。

本記事では、理学療法士の視点から、なぜこの2つの組み合わせが「首肩コリ・姿勢改善」に必要不可欠なのかを生体力学や運動学の知見を交えて詳しく解説します

なぜ「揉む」だけでは首肩コリは繰り返されるのか?

マッサージや整体で硬くなった肩の筋肉(僧帽筋など)をほぐすと、その場はフワッと軽くなり、血流が改善して心地よさを感じます

痛みが強く、身体が極度に緊張している状態の時には、まず外部からの介入(徒手療法)で筋肉の緊張をリセットすることが必要です

しかし、「ほぐす・整える」だけでは根本的な解決には至りません その理由は、姿勢不良による「生体力学的な負荷(メカニカルストレス)」と「筋肉のアンバランス」が放置されているからです

人間の頭の重さは、体重の約10分の1(成人で約4〜6kg)あると言われています ニューヨークの脊椎外科医Hansrajの研究(2014年)によると、スマートフォンを見るような「頭部が前に出た姿勢(フォワードヘッドポスチャー)」になると、首にかかる負荷は最大で約27kgにも達することが分かっています

この約27kgの負荷を、細い首や肩の筋肉だけで四六時中引っ張り上げて支えている状態が、現代人の首肩コリの正体です

つまり、整体のベッドの上で一時的に筋肉を緩めても、立ち上がって自身のインナーマッスルで重い頭を正しい位置にキープできなければ、数時間後には再び首や肩の筋肉が悲鳴を上げ、元の悪い姿勢へと引き戻されてしまうのです

歪んだままの運動が引き起こす「代償動作」の危険性

「すぐに元に戻るなら、姿勢を良くするために背筋を鍛えたり、胸のストレッチをしよう」と考える方もいるでしょう しかし、これもまた危険が伴います

猫背や巻き肩が定着している身体は、胸の筋肉が縮こまり、背中(胸椎)が丸まって関節が固まっています

この本来の動きが失われた状態で無理に胸を張ろうとしたり、自己流の運動を行ったりすると、身体は動かない背中の関節の代わりに、別の関節(首や腰)を過剰に動かして動作を遂行しようとします これを専門用語で「代償動作(だいしょうどうさ)」と呼びます

例えば、背中が丸まって硬い人が無理に上を向こうとすると、首の付け根(下位頚椎)だけが過剰に折れ曲がるように反ってしまい、首の関節や神経に深刻なダメージを与えてしまいます

「姿勢を良くしようと意識したら、かえって首や背中を痛めてしまった」というケースが後を絶たないのは、この代償動作に気づかず運動を続けてしまうことが原因です

医学的根拠が示す「モーターコントロール」の重要性

最新のリハビリテーション医学において、慢性的な首の痛みや姿勢不良の改善には「単なる筋力強化」ではなく、「筋肉が適切なタイミングで働くこと(モーターコントロール)」が重要視されています

チェコの神経科医Jandaは、不良姿勢によって引き起こされる筋肉のアンバランスを「上位交差性症候群」として提唱しました

これは、胸の筋肉や肩の上部の筋肉が過剰に緊張(短縮)する一方で、首の前側にある深部のインナーマッスル(深層頚部屈筋群)や背中の下部の筋肉が弱化(サボっている状態)している病態を指します

また、オーストラリアのクイーンズランド大学のJullらの研究(2002年)では、慢性的な頚部痛を抱える患者に対して、「徒手療法(整体)のみ」「運動療法のみ」を行うよりも、「徒手療法と特定の運動療法(深層インナーマッスルのモーターコントロール訓練)を組み合わせたグループ」が、最も長期的かつ有意に痛みが改善したことを実証しています

つまり、硬いところをほぐすだけでなく、サボっているインナーマッスルを目覚めさせ、脳の「姿勢制御」のプログラムを書き換える運動が必要不可欠なのです

整体×ピラティスが生み出す最高の相乗効果

整体が抱える「すぐに元に戻ってしまう」という弱点 自己流の運動が抱える「間違った動き(代償動作)で身体を痛める」という弱点この両方のリスクを排除し、医学的根拠に基づいた根本改善を実現するのが「整体×ピラティス」の組み合わせです

ステップ1:整体で「マイナスからゼロ」へリセットする

まずは、専門家による整体で、過度に緊張した胸や首回りの筋肉を緩め、固まった胸椎(背骨)の可動域を回復させます

これにより、運動時に首や腰への代償動作が起きない「正しく動ける身体の土台」を構築します

ステップ2:ピラティスで「ゼロからプラス」へアップデートする

整体で可動域が広がった身体に対し、すぐにピラティスを行います ピラティス特有の深い呼吸を用いることで、硬くなっていた胸郭(肋骨)の柔軟性を引き出し、自律神経のバランスを整えます

同時に、頭部を正しい位置で支えるための首のインナーマッスル(深層頚部屈筋群)や背中の筋肉を活性化させます

正しい骨格配列での運動を反復することで、脳に対して「これが重力に負けない正しい姿勢だ」と再学習させるのです

なぜマットピラティスではなく「マシンピラティス」を選ぶべきなのか?

特に、これまで運動習慣がなかった方や、すでに首や肩に強い痛みを抱えている方には、マットの上で行うピラティスよりもマシンピラティスを強く推奨します

ピラティス専用のマシン(リフォーマーなど)にはスプリング(バネ)が備わっており、これが運動中の身体を適切にサポートしてくれます 自重のみでバランスをとるマットピラティスは、実は正しいフォームを維持することが難しく、首や肩に余分な力みが生じやすいため、初心者ほど無意識のうちに代償動作を引き起こしてしまう難点があります

しかし、マシンピラティスであれば、マシンの軌道とスプリングのサポートが運動を的確にガイドしてくれます そのため、肩や首の余計な緊張(アウターマッスルの力み)を抜きながら、姿勢保持に必要なインナーマッスルだけを安全かつ正確に鍛えることが可能なのです

 浜松市で「整体×ピラティス松華-SYOUKA-」が選ばれる理由

マシンピラティスの有用性を理解した上で、浜松市で施設を探す際、なぜ「整体×ピラティス松華-SYOUKA-」が選ばれているのでしょうか?

「整体に行っても痛みが戻る」 「運動したいが、体に痛みがあって不安」 「一時しのぎではなく、根本的な部分をよくしていきたい」

当スタジオは、まさにこのようなお悩みを抱える方のための【根本改善専門】ピラティススタジオです

浜松市内にも数多くの店舗が存在する中で、当スタジオが多くの方に支持されているのには、明確な3つの理由(強み)があります

① 圧倒的な臨床経験に基づく「解剖運動学的な評価力」

整形外科クリニックに15年以上勤務した経験を持つ理学療法士(国家資格保持・臨床歴17年)が、医学的な視点からあなたの「動きの癖(代償動作)」を瞬時に見抜きます

そこにピラティス指導歴9年のノウハウを掛け合わせることで、マニュアル通りではない、あなたの身体構造に完全にフィットしたオリジナルのアプローチを提供します

ピラティス歴9年というのは流行ったから資格を取ったわけではないということです 理学療法士をしながらピラティスが必要だったから学んだのです 最近資格を取った方々とは経歴も経験値もけた違いです

② 浜松市内唯一の「医師推薦」ピラティススタジオ

首や肩に強い痛みがある状態での運動は、誰しも不安を感じるものです

当スタジオは、浜松市内で開業されている現役医師より推薦をいただいております 運動解剖学を深く理解し、痛みのリスク管理を徹底しているからこそ、運動初心者の方や不調を抱えている方でも安心してお身体をお任せいただけます

③ 3つのピラティス団体に所属し、多角的な視点からプランを構築

ピラティスと一口に言っても、そのアプローチは多岐にわたります 私は、リハビリに特化した「PHIピラティス」、マットピラティスに特化した「FTPピラティス」、そしてプレピラティスや指導法に特化した「BESJピラティス」の3つの団体で常に最新の知見を学び続けています

単一のメソッドに固執することなく、これらの知見を統合し、その日のあなたのお身体に最も適したプランをご提案します

「本気で体を変えたい」あなたへ(スタッフからのメッセージ)

改めまして、整体×ピラティス松華-SYOUKA-の高柳勝之です

私がなぜ、痛みや不安を抱える方のサポートにここまで情熱を注いでいるのか それは、私自身が過去に事故で鎖骨骨折を経験し、手術を受けた過去があるからです

思うように動かない身体への苛立ち、終わりの見えない痛みの苦しみ、そして「この先どうなってしまうのか」という将来への深い不安 私自身が患者としてそれを痛いほど味わったからこそ、今まさに同じような苦痛や不安を抱えている方の負担を、少しでも取り除くことができればと心から願っています

私は、無理な押し売りや、お客様の気持ちを置き去りにした一方的な指導は大変苦手です お互いにマイペースに、二人三脚で身体と向き合っていきたいと考えています

一時的なリラックスではなく、一生使える「正しい体の使い方(姿勢制御)」を習得する 「本気で体を変えたい」と願うあなたを、医学的根拠を持って全力でサポートいたします

まとめ:根本改善への最短ルート

「慢性的な首肩コリや姿勢の悪さを根本からどうにかしたい」 もしあなたがそう感じているのであれば、まずはご自身の身体が「代償動作なく正しく動ける状態」にあるかを専門家に評価してもらうことが第一歩です

マッサージで一時的に凌ぐ日々や、効果を感じられない自己流の運動、痛みを我慢しながらのトレーニングに限界を感じている方は、ぜひ「整体×ピラティス松華-SYOUKA-」へお越しください

医学的根拠に基づいた本質的なアプローチで、長年の不調ループから抜け出し、痛みの出ない美しく機能的な姿勢を手に入れましょう

 

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